×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

我らが時代〜『黄土の奔流』


直木賞候補作です。
何で直木賞作『追いつめる』を取り上げないのと怒られそうですが(笑)
インパクトと吸引力は圧倒的にこちらが強いと感じました。
そのせいかフォロワー的な作品も数知れず…。
上海もののバイブル的存在と言っても恐らく過言ではないでしょう。
私は初めて読んだ時、この物語がどこから来たのか不思議で仕方がありませんでした。
何故このような作品が出てきたのかとか、作者はどういう人で、何を見、一体何を書こうと
しているのか等…。
それが知りたいと思い続けて現在に至ります。
私見として『片翼の天使』シリーズよりも一番御本人に近いところに拠る作品だと考えては
いますが、果たして果たして……?

未読の方へ簡単にご紹介。(ネタばれするのでざっくばらんに;)

*第一作目 『黄土の奔流』(1964年初出、1965年光文社カッパノベルズより刊行)
1923年上海。自らの貿易会社を倒産させた紅真吾は会社の再興をはかり商材の豚毛を仕入に
長江を遡ることになるが、得体の知れない同行者たちと河賊・軍閥による困難が待ち受ける。

*第ニ作目 『夢なきものの掟』(1974年初出、1975年光文社刊行)
5年後の上海、忽然と消えた友人葉宗明の手掛りを求めて手を尽くす紅に、日本特務機関との
阿片の取引の話が上る。汚れた金を手に入れる紅だったが…。

*第三作目 『総統奪取』(1990年角川書店書下ろし刊行)
1936年日中交戦下。あらゆる関りから身を隠し城内に潜む紅の元に旧友ポール・グリーンの息子
ジュニアが訪ねてくる。彼(ら)から依頼されたのは思いがけない人物の身辺保護の依頼だった。

*第四作目 『上海カサブランカ』(2000年週刊大衆連載、2001年双葉社刊行)
日本占領下1940年の上海。紅は身辺保護の報酬を元手にカジノ経営を始め、平穏な日々が続い
ていた。しかしある日フランス参事の紹介から普段は日本人を入れないカジノへ日本軍憲兵を入れ
たことを契機に、次第に国民党・共産党を含めての人間関係が縺れ始める。



現在双葉文庫にて発売中(但し重版未定)。
入手困難な場合はこれらの文庫で古書等お探し下さい。

*文庫刊行リスト*
作品名文庫名刊行年解説(敬称略)
黄土の奔流中公文庫1974小松左京
講談社文庫1977星新一
光文社文庫1989田中光二
角川文庫1995鳴海章
双葉文庫2000郷原宏
夢なきものの掟講談社文庫1979北上次郎
光文社文庫1990井家上隆幸
角川文庫1996茶木則雄
双葉文庫2000郷原宏
総統奪取講談社文庫1993郷原宏
角川文庫1996関口苑生

←※新刊での入手をご希望の方はこちらへ
  『黄土の奔流』復刊リクエスト

さらに一歩踏み入れて→NEXT
(注:ネタばらし有)